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2013年5月31日 (金)

新緑の夕べ

11 京都での夕方からの蓄音機演奏會は、新緑の夕べと題した實相院。方丈の間の響きを活かすやうに、わざわざお手製で反響版を作つてくださり、天上に廻し、直置きで床を這はせたお蔭で、歌劇場のやうな豐かな音場が生まれ、何処に居ても聽こえる素晴らしい世界が生まれた。
 ヴェルディ生誕200年を記念して、全てヴェルディを聽いた。途中竹針も耳にしていただき、その違ひを感じ取つて貰つた。

Di Quella Pira (Il Trovatore)
歌劇《トロヴァトーレ》より〈見よ、あの恐ろしい炎を〉
Francesco Tamagno (T.) with Piano
◎HMV DR102 (52678) 1903年吹込(1943年復刻盤)

La donna è mobile(Rigoletto)
歌劇《リゴレット》より〈女心の歌〉
Enrico Caruso (T.) with Orchestra
◎Künstler-Schallplatte „Grammophon 2-52641 (6033-1) 1908年3月16日吹込

Celesta Aida (Aida)
歌劇《アイーダ》より〈浄きアイーダ〉
Enrico Caruso (T.) with Orchestra
◎Künstler-Schallplatte „Grammophon“ 2-052066 (A11423-1) 1911年12月27日吹込

Oh tu che in seno agli angeli (La Forza del Destino)
歌劇《運命の力》より〈天使のようなレオノーラ〉
Enrico Caruso (T.) with Orchestra
◎Künstler-Schallplatte „Grammophon“ 2-052066 (A8345-1) 1909年11月6日吹込

La Forza del Destino Overture
歌劇《運命の力》序曲
Arturo Toscanini (Cond.), NBS Symphony Orchestra
◎Victor Red Seal Record 11-9010 1945年6月28日、紐育カーネギーホール録音

Folie! Folie! (La Traviata)
歌劇《ラ・トラヴィアータ》より〈花から花へ〉
Vina Bovy(s.), Henri Busser (cond.), de l'Opera Orch
◎Nippon Victor JD-1203-A (2LA 823-1) 1936年録音

Lunge da Lei, De miei bollenti spiriti (La traviata)
歌劇《ラ・トラヴィアータ》より〈燃える心を〉
Giuseppe di Stefano (T.), Alberto Erede (cond.), London Symphony Orchestra
◎HMV DB6868 (2EA12620-2) 1948年録音

 後半の電氣録音になると、建物全體が鳴り響くやうな感じで吃驚した。外の廊下にゐても、本堂で管絃樂團がほんたうに演奏してゐるやうな氣になつて來るから不思議。
 そして、ルヴェ・ソン。ヴェール岡崎の出張料理はシェフ自ら包丁を握り、石窯燒の牛フィレを切り分け、行き届いたサービスと食事を堪能した。勿論、ワインも素晴らしかつたのは言ふまでもない。

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2013年5月30日 (木)

永々棟

5 京都での蓄音機を鳴らして來た。日曜日の午後は平野の家、わざ 永々棟の2階座敷。大正15年に建てられた木造建築、日本畫家、山下竹斎の邸宅兼アトリエを數寄屋大工の棟梁、山本 隆章さんが修復し、京都の文化の爲に役立てたいと活動されてゐる。

 こちらでは題して「みんなで樂しむ蓄音機コンサート」。普段と違つて、ご年配者と幼兒が多いので、できるだけ耳に心地よく、誰でも聞いたことのあるやうな曲を選んだ。

Di Capua: O sole mio
カプア: 〈オー・ソレ・ミオ(私の太陽)〉
Enrico Caruso (T.) with Orchestra カルーソー(テノール)
◎Electrola DA103 (A17124-1) 1916年2月5日吹込

Rimsky-Korsakow / Kreisler: Chanson Arabe from „Scheherazade“
リムスキー=コルサコフ(クライスラー編曲): 交響組曲《シェヘラザード》より〈亞剌比亞の歌〉
Freitz Kreisler (Vln.), Pasternack String Quartet クライスラー(ヴァイオリン)
◎Victrola 706B (B-26425-3) 1922年4月24日吹込

Puccini: Un bel dì, vedremo (Madame Butterfly)
プッチーニ: 歌劇《蝶々夫人》より〈或る晴れた日に〉
Amelita Galli-Curci (S.) with Orchestra ガリ=クルチ(ソプラノ)
◎Electrola DB261 (2-053208) 1922年9月20日吹込

Frank Churchill, Leigh Harline, Paul J. Smith: „Dig-Dig-Dig“ and „Heigh Ho“ (Disney's “Snow White and the Seven Dwarfs”)
アニメ映画《白雪姫》より 〈うんと掘れ掘れ!〉 と 〈ハイ・ホウ!〉
◎Nippon Victor S-19A (45-5098A) 1937年録音

Dukas: L'Apprenti Sorcier
デュカス: 魔法使いの弟子
Arturo Toscanini (Cond.), New York Philharmonic Orchestra トスカニーニ(指揮)、紐育フィル
◎HMV D1689 (6-0737/43) 1929年3月18日録音

Chopin: Valse No.1 "Grand valse brillante" Op.18
ショパン: ワルツ第1番 変ホ長調 作品18 〈華麗なる大円舞曲〉
Dinu Lipatti (Pf.)  リパッティ(ピアノ)
◎Columbia LX1341(CZX283-1B) 1950年7月9日録音

 小さな子たちは緊張の疲れかぐっすり寝て、氣持ちよかつたのであらう。ご年配者は懐かしい、懐かしいと言ひ、大きな音と伸びやかな響きに喜んでくれた。蓄音機とは何か理解してくれたであらう。是非、次回は1922年製のエラールと一緒に企劃してみたいものだ。


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2013年5月29日 (水)

文樂五月公演

 ずっと心待ちにしてゐた住大夫の復活。だいぶ窶(ヤツ)れたやうに見え、口元も動かし難さうであつたが、小さい乍らも聲は通り、震災後の《壽式三番叟》よりも今回の方がずっと迫力があつた。三番叟の幸助は今一番激しい踊りができるのではなからうか。前回は靜の一輔との組み合はせで若々しいかつたが、今回は文昇との組み合はせ、落ち着いた藝を見せる感じであつた。

 そして、第二部後半は《心中天網嶋》。紙屋治兵衛と遊女小春の情死を元に書かれた近松の世話物。兄が止めるのも聞かず、女房おさんは小春を思ひ、岳父、孫右衛門は娘を思ひ、家族を捨てて、ふたりは死へ旅立つ。〈河床の段〉は歌舞伎でも、繪畫にもなつてゐるので、幾度も見てゐるが、人形に一番と情を感じる。切り場の嶋大夫は随分と下世話な大阪のいやらしさが出たが、久し振りの始大夫、最近、富に聽き易くなつた咲大夫の〈大和屋の段〉。道行きは大勢が語り、太棹も多いのが、逆に悲しさをいや増す不思議。

 それに對して、第一部前半は《一谷嫩軍記》から〈熊谷櫻の段〉〈熊谷陣屋の段〉。熊谷次郎直實が敦盛の首として義經に差し出したのは自分の息子小次郎の首。それ故に、直實は出家する。親子の情や忠義を問ふ時代物の良さが出てゐるが、呂勢大夫が一番光つてゐるやうに感じる。

 後半はご存知《曾根崎心中》。もう何度も聽いてゐるので、今更物語は粗筋を見なくても理解してゐるが、大夫、三味線、それに人形遣ひ、それぞれが違ふので毎回新鮮である。但し、源大夫は聞こえないので、折角の〈天滿屋の段〉はだいぶ寝てしまつた。
 

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2013年5月28日 (火)

そして本番

Musa 本番當日は舞臺リハーサルから聽いた。もうこの時點で3日前とは音が違ひ、木管アムンサンブルが俄然よくなってゐて吃驚。但し、力を温存してゐるのか、力加減をしてゐるのか、減り張りの少ない、おとなしい演奏となつてをり、顔見知りには氣附いた點を忠告。OB受附に立ち、先生方を案内したり、諸先輩方に挨拶し、一鈴と共に着席。

 そして迎へた本番。なんと伸び伸びとした學生らしい演奏をしてくれるのか。それまでの練習が嘘のやうに、本番が一番素晴らしい。恐るべき集中力が發揮され、本番に強いオケだと云ふのは昔からの傳統か。総譜の引ッ掛かった練習番號とか思ひ出すが、ほぼ問題なし。ニールセンのティンパニーの掛け合ひも、正確無比でゐ乍らにして、きちんと他の音を聽いてゐることが判る。小さな事故は遭ったものの、いい演奏であつた。素晴らしかつた。

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2013年5月27日 (月)

合奏

Photo 先週、本番を3日後に控えた後輩たちの合奏練習を見學した。わざわざ、OBである私の爲に総譜も用意してくれたので、それを見乍ら聽く。

 シベリウスの提琴協奏曲。久し振りの譜讀みも何とか落ちずに附いて行けた。競演者の若干18歳の新鋭、毛利さんの提琴は専門家なので上手なのは當たり前だが、優しく、氣張らず、品よく情感込めて彈いてくれる。同世代の學生たちにはいい刺戟になつたに違ひない。それにしても、譜面通りに彈いた上に感情表現が入るのが、譜讀みをしてゐて傳はつて來た。凄いソリストだと思ふ。

 そして、主曲のニールセンの交響曲《不滅》。アニメ版の「銀河英雄傳説」で慣れ親しんでゐる所爲か、どうしても惑星レグニッツァ上空の戰闘と、アムリッツァ星域會戰の場面が浮かんでしまふ。併し乍ら、複雑な譜面をよくこなしてゐる。まだ、煮詰めてゐない、危うい箇所もあるが、何とか形となつた。新田先生は的確は指示で、それを吸収した學生たちが勢ひ附いて上手くなつて行くので、本番が樂しみだ。

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白花滿開

 一年振りの再開であらうか。柴田悦子畫廊で「森田晴樹展」を觀る。暫く作品もお借りしてゐたが、諸事情によりお戻しした。

 お訪ねした日は丁度作家不在でとても殘念であつた。魂を奮はせるやうな繪を描く人はどんな方であらうかと、とても氣になつてゐた。弊社にお立ち寄りのご豫定であつたと伺つたが、12月以外、土曜日はお休みしてゐるので、勿體ないことをした。

 幾重にも重ねた薄墨の背景に、白い花の上にだけ月の光の焦點が合ふやうに、すッくと立つ花たちの潔さ。櫻や梅の大きな作品は、これでもかと、手抜かりなく必用に、全面に描き切る。
 畫面全部を覆い尽くす燕子花の迫力たるや、光琳の考へ抜かれた意匠とは違ふ、何か鬼氣迫るものがある。神宮御苑のうんざりする程咲き亂れる杜若には感動しないのに、屏風のやうな横長のこの作品は、不思議と人の心を捉えて離さない。作家の性分と言つてしまへば、それまでだらうが、どうしても描かねばならない心が現されてゐるのだらう。

 そんな中で、一本の茎に百合が幾つか咲いた縱長の作品が一番氣に入つた。横壁に掛けられてゐたので、見逃しがちなのに、お茶を勸められて、座つた途端に視線が釘附けになる。林の間に咲く鬼百合はニョキッと大きくなる姿が異樣で怪奇にすら感じ、店の水盆に生けられた百合は花粉は附くし、匂ひが強いし、餘り好きではないけれども、そんな嫌な面は薄墨に覆い隠されしまひ、良い面しか見せてゐない。白い花の蔭にはさう云ふものも隠れてゐるのだが、全く氣にならない靜謐感がいいのだ。靜かに、でも、きちんと言ふべきは言ふ素敵な日本人ぽいところが好きだ。

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2013年5月24日 (金)

味噌カツ

Misokatu_2 愛知縣で忘れてはならないのは八丁味噌を使つた料理だらう。關に泊まった翌朝、犬山城を見學後、城下の角屋で「味噌カツ定食」をいただいた。お城近くに大勢が入れる店がない。觀光バスはきっと、ホテルの宴會場を利用するのだらう。市役所前にやっと見附けた店で、事前に豫約したため、とても順調に食すことができた。

 トンカツソースの代はりに甘い八丁味噌が載るので、初めての人は結構吃驚する。子供頃、これが嫌ひであつたのに、何時の間にか、戀しい味はひに。


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2013年5月23日 (木)

鵜飼ひ

Ukai1 海鵜を使つた鮎漁の鵜飼ひは岐阜と小瀬しか知らない。岐阜は割とどんちゃん騒ぎをした記憶しかないが、長良川上流の小瀬は鄙びた風情が宜しい。屋形舟に乘り日が沈むのを待つ間に、持ち込んだスパークリングワインで乾杯しようとしたら、先方の手違ひで届かず、日が暮れてから乾杯。
 そして、鵜匠の解説後、日がとっぷりと暮れると、やっと鵜飼ひだ。篝火(カガリビ)に照らされ、舟縁を櫓でドンドンと叩く音に驚いた鮎が飛び出し、鵜が素早く捕まへる。まだ、小さいので輪を潜り抜けて、全部食べられるが、大きくなると喉輪に止まって人が頂くことになる。手綱を操る手も鮮やかに、幽玄の時は直ぐに終はる。


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2013年5月22日 (水)

うまいもの

 關市の美味いものと云つたら、まづ鰻。それに夏は鮎。そして、佃煮かな。イカダバエが一番好きだが、今なら「モロコバエの佃煮」。角鍬商店さんのは添加物もなく美味。ご飯が進む。
 生麩を焚いた大黒屋さんの「伊深(イブカ)志ぐれ煮」。まるでお肉のやうでもあるが、純植物製。

 そして、和菓子なら本町通りの虎屋さんの「小瀬の若鮎」がほんのり甘い求肥が美味。孫六煎餅さんの玉子、小麦粉、砂糖だけを使つた、パリパリとしてカステラ風味の「孫六あゆ」。

 訪れた際には必ずお土産に買つて歸へるため、他の人にもお勸めした。但し、今回は大勢故、狭い店なので豫算に組んで人數分買つて、バスの中で説明を受けた。

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2013年5月21日 (火)

刃物の町

 岐阜縣關市には刃物の傳統が生きてゐて、刃物、剃刀(カミソリ)、洋食器に鋏、包丁の類から、熱処理(火入れ)工場など様々な金物産業が集積してゐる。

 その中でも刀匠は特別な存在。全國に200名ほどの刀鍛冶の親方の内、藤原兼房をまた見學させて頂いた。松炭を鞴(フイゴ)で燃やし、玉鋼 (タマハガネ)から叩いて鍛えて、折り返す、繰り返す。鐵に隕石も加へると云ふから驚いた。

 「鎬(シノギ)を削る」「頓珍漢」など、刀鍛冶を語源とする言葉も多いと云ふ。お弟子さんも技術を上げ、金槌を振り上げるリズムもいい。

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2013年5月20日 (月)

Koi この週末はビギニングス主催日本再發見プロジェクト「モノがたり」で母の在所へ。工場見學の後は辻屋へ。最初の鯉の洗ひは八丁味噌の酢味噌なので、獨特な味はひ。子供の頃から食べ慣れてゐるので、懐かしい味はひ。
 そして、主菜は関西風に蒸さない鰻。外はパリッと、中はしっとり、丼の中にも鰻が入るのがいい。甘辛の濃いめのタレも申し分ない。今回の旅は幼兒も含めて24名の大所帶。餘裕をもつた時間割を作成したが、色々と心配であつた。
Tujiya


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2013年5月17日 (金)

多忙

 本日多忙に附き、文書綴りはお休みです。

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2013年5月16日 (木)

生麩糊

Nori_3 表装教室では毎回、糊を練る。生麩糊(ショウフノリ)は、小麦粉からグルテン(麩)を作る際に、水底に澱んだ澱粉を乾かし、煮て糊としたものを指す。天然素材で水で湿らせれば剥がれるので、何度でも修正できる。100年前の掛軸でも新たに作り直せるのだ。

 最近の化學接着剤では化學變化を起こして黄ばみ、二度と剥がれないから厄介なのだが、昔からある糊の方が長い目で見ると使ひ勝手がいい。經師屋や表具師になる爲には、この生麩糊を練るだけで10年は掛かると云ふ。練れば練るほど、附きがよくなるが、日々、湿度も違ふので、毎回、同じやうな堅さにするのもたいへん。まだまだ、思ふやうには練ることができず、相變はらず刷毛に附き過ぎて、糊盆から糊が消えてしまふ。

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2013年5月15日 (水)

農業

 着物文化が危ないと云ふのは誰の目にも明らかであり、機會がある毎に袖を通し、さも普段から着てる風を装つてゐる。腹も出たので帶の収まりもしっくりし、肩も凝らず、馴染んで來たところだ。最近、中谷比佐子 『きものという農業 大地からきものを作る人たち』 三五館を讀んだ。

 これを讀むと自然と、着物を着ると云ふことは、日本の農業に就いて考へねばならなくなる。嘗ては世界一の品質を誇つた日本の生糸も、量産化により悲しい女工たちの紡績もあり、すっかり過去のものと思はれてゐるが、需要が減り、それに伴ひ養蚕が衰退、和綿栽培の減少、農業が廢れて行き、ひいては日本の土臺も失はれかねない。
 機械ができて便利になると、効率を求めて熟練職人が仕事を失ひ、輸入された生糸や綿花か、或ひは石油化學製品が溢れ、健康を害する人も増える。そろそろ、循環型の生活に移行できないものか。大きな問ひ掛けだ。

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2013年5月14日 (火)

方丈記

 ギャラリー・エフで開かれた友吉鶴心さんの《花一看》第11章〈うたかた ~『方丈記』ヲ歌フ〉、第一話を聽いた。

 高校で習つた以後、「行く川の流れは絶えずして、然ももとの水にあらず。」と冒頭しか覺へてゐないが、鴨長明は世捨て人と云ふ割りに、災害現場を歩き、自分の脚で取材してゐたのだ。安元の大火(世の不思議一)、治承の辻風(世の不思議二)共に、火事と龍巻の惨状を物語る。
 世の無常を唱へる主旋律の後、火事や龍巻の凄まじさを琵琶で表現。事前の解説と歌詞が配られたので、固唾を飲んで聽き惚れてしまつた。平安から平成の代に變はつても、天變地異は全く變はつてゐない。

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2013年5月13日 (月)

茨城ドイツワイン協會

Mito 茨城ドイツワイン協會のお手傳ひで水戸へ行つた。上野から常磐線の特急で小一時間。
 ドイツワインセミナーと懇親會、そして二次會での通譯。言つてゐることはわかるが、直ぐに日本語にならないのでもどかしい。頭の中でいちいち翻譯してゐないので、そのまま返答はできるが、日本語が出て來ない。メモしても最初の方を忘れるし、改めて難しいと思つた。ワインツアーの20人くらい相手ならなんとかなるが、140名を超えると緊張もした。


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2013年5月10日 (金)

原稿

 日々綴るこの電子日記はたいていは先に行つたこと、先週くらいの備忘録なのだが、特記することもない日常を過ごした所爲で、現在の話になつてしまつた。

 今月は『汽笛一聲… 上氣嫌』『五代目のお知らせ』の原稿締切が迫る中、ドイツワインケナー及び上級ケナー呼稱資格試驗のテキスト編纂もあり、更に週末は泊まり掛けで出掛ける。アベノミクスの所爲か、やや客足が戻つて來や感じで、晝食からバタバタし、休憩に入るホッとしても、なかなか文章が綴れない。本を探し、資料を當たり、ごちゃごちゃ考へてゐるだけで手が着かない。

 併し乍ら、書き出すと、忙しい方が頭の回轉もよくなるのか、一氣呵成に書ける。但し、締切ぎりぎりにならないと動き出せないのが困る。心の何処かに、何とかなると云ふ思ひ込んでゐる節があり、集中せずに、餘計なことをしてしまふ。

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2013年5月 9日 (木)

早朝會議

 今朝もBeginningsの早朝會議があつた。日本を再發見していかうと云ふ若人集團の最年長故に、新しい試みや思ひ附き、新奇な工夫等を出す。來週末の旅行計畫を詰め、七月の企劃のあらましを確認。規約もでき、銀行口座も開設され、組織的にもきちんとした形になつて來た。

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2013年5月 8日 (水)

階段

E0034633_11433167 毎朝、出社する際、銀座線に乘るのに澁谷驛の階段を上る。以前はそれがエイゼンシュタインの映畫「戰艦ポチョムキン」の階段落ちの場面のやうに、一齋に人が上から下りて來て、除け乍ら一段一段上がるのが結構辛かつた。何時しか、エスカレーターが出來、樂になつたが、東横線驛のプラットフォームの移動に伴ひ、ぐっと人混みも減つた爲、もう以前のやうな樣は見られない。でも、此処を歩く度に腦裏にはいつも映畫の場面が出て來る。

http://www.youtube.com/watch?v=NIKYGwQz--I
無聲活動冩眞ではあるが、最近は音樂、字幕附で公開されてゐる。

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2013年5月 7日 (火)

應援

Seikeigrand 連休中は何処へ行くでもなく、ほぼ近所で濟ませ、犬の散歩にお茶位。昨日は高校ラグビー部の應援に出掛ける。吉祥寺はなかなか出掛けないから知らなかつたが、驛前の人混みにうんざりし、五日市街道を左折して成蹊大學の並木道を抜けて、中高グランドへ。
 母校は大差で敗北。力量の差をまざまざと見せ附けられたが、仕方なし。


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2013年5月 2日 (木)

木造建築

Keyaki自分は一生、家を建てる機會もないと思ふが、けやき建築設計の新築木造建築完成見學會にお邪魔した。

  玄関、土間から土壁、漆喰と傳統工法が生かされ、障子、畳に木の香りが心地よい。床下の暖房が上がるので、冬でも寒くないと云ふ。裏の雑木林が借景となり、表の2本の小楢の木漏れ日がとても氣持ちのいい縁側も素敵。
こんなに居心地がいいと、旅行なんかに出たくなくなるだらう。 さすが、と唸る他ない。
 副都心線のお蔭で、東武東上線の乘り繼ぎが樂で驚いた。

 明日5月3日(金)~6日(月)まで、黄金週間後半のお休みを頂きます。

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2013年5月 1日 (水)

印象派

 三菱一號館美術館で「奇跡のクラーク・コレクション  ルノワールと佛蘭西繪畫の傑作」展を觀た。米國マサチューセッツ州に在る美術館改装に伴ひ、個人蒐集品の世界巡回展が開催された由。
 最近は現代作家、今生きて活動してゐる作品ばかりを見て來たので、死んで評價の定まつた人の作品を見るのは久し振りである。
  主に印象派だけだけれど、一個人でよくこれだけ集めたと思ふ。天井が高い所爲か、後ろからでも見られるやうにした所爲か、普段よりやや高めに作品を掲げてあり、近附くと上ばかりを見て、首が痛い。
 何故、そんなに印象派ばかり持て囃されるのか、今ひとつ理解できてゐないが、昔、銀行の暦に使腫れてゐたやうなルノワールのふくよかな女性像など見慣れてはゐるのだ。最後に一點だけあつたボナールの作品は一目見て判った。近頃は、近くへ寄らないよ解説が見えない。

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