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2013年6月14日 (金)

女は皆かうしたもの

 モオツァルトの歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》を新國で觀る。舞臺をキャンプ場に移したダミアーノ・ミキエレットの演出も二回目となると、冷靜に見られた。最初は奇抜さに目を奪はれてしまひ、物語を追ふだけであつたが、今回は主役四人のアンサムブルもきちんと聽くことができた。

 イヴ・アベル指揮の東フィルはやや音が大きく歌が消える場面もあつたのが殘念。テムポはごく普通。直前に變更になつたフェランド役のパオロ・ファナーレは1982年生まれの若者で、優男か、上品な貴族役に嵌りさうであつた。これから經驗を積めば、まだまだ、伸びる氣もするが、頭の天邊から聲を出してゐる感じ。今回、一人で歌ふアリアはよいが、重唱となるとかなり消える爲、アンサムブル時に聲量を學んでもらひたいもの。

 歌手の中では、フィオルディリージ役のミア・パーションの聲が一番通り、一寸勝ち氣な長女をよく演じてゐた。そして、ドン・アルフォンソ役、マウリツィオ・ムラーロの低音がよく場面を締めてくれたので、全體としてはまずまずの合格であらうか。

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