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2013年7月 4日 (木)

 斜向かひの閑々居で園家誠二展を觀る。二枚合はせると優に二疊はあるかと思ふやうな大きな作品がどんと鎮座してゐたが、午後行つたので自然光で觀て欲しいと云ふ。
 最初は水溜まりかと思つてゐたら、どうやら霞みか靄(モヤ)のやうであり、見えさうでゐて見えない空の景色。所々に薄水色の雲のやうでもあり、捉へどころがないのに、何かホッとさせてくれる。聞けば4箇月も薄い墨を高價な刷毛で丹念に塗り重ねてゐると云ふのに、其処に有るのは透明感。この獨自の感覺は誰にも真似できないであらう。飽きの來ない作品と云ふのも面白い。
 それが電燈を點すと途端に墨の色が何だか下品に見えて來るから不思議。この大きな作品は赤丸が附いてゐたので、どなたかのお買ひ上げ。蒐集家がゐると聞いて、それも少しホッとさせられた。

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