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2013年10月 4日 (金)

伯林フィル

1233430_615221425188871_1858797700_969839_615194631858217_1422006340_n 伯林に何しに來たと問はれれば、今回は伯林フィルを聽きに來たと答へるところだ。フィラモニー(ホール)での生演奏は以前、ベルランのお客さんを引き連れて來て以來、10年振りくらいであらうか。而も、藤村實穂子さんも出演するのである。但し、ラトルの指揮で、ヴィトルト・ルトスワフスキの交響曲第2番、グスタフ・マーラー:《さすらう若人の歌》、それに主曲がレオシュ・ヤナーチェク《グラゴル・ミサ》と云ふ近現代曲。マーラー以外は知らないので、ユーチューブで豫習はしたものの果たして、旅疲れで寝入りやしないか心配であつた。我らのコンマス、樫本大進はトップ・サイドで彈くやうだ。

 さて、本番が始まるや、何が飛び出して來るやら分からない面白さがあり、喰ひ入るやうに觀て、聽き惚れてしまつた。自分がかつてアバドで親しんだ音響はラトルからは全く感じられず、同じオケとも思へないのは以前感じたが、クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)の歌ふマーラーが何だかLPレコードのやうな音に聽こえるから不思議。S席中央のやや後ろ下手の席で、どうも、葡萄畑のやうな獨特な會場の反響の所爲なのかも知れない。だからなのか、舞臺も遠いし、自分が其処にゐて聽いてる氣がしない。妙な氣分であつた上に、藤村さんの活躍所の少ない曲にも、何か拍子抜けした感じがした。
 曲作りは氣に入らないものの、此処で伯林フィルを聽けたことだけでも感謝しよう。今ではこの實況演奏がパソコンで聽けるのだから便利になつたものだ。

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