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2013年12月 4日 (水)

吸血鬼

 また、藤村實穂子さんの歌聲が聽きたくなり、マイヤー指揮、新日フィルの演奏会でサントリーホールへ。

 獨逸浪漫派の物の怪が跋扈する世界を描いた歌劇を中心にしたプログラム。

 マルシュナー: 歌劇《吸血鬼》序曲
 マルシュナー: 歌劇《ハンス・ハイリング》より ゲルトルートのモノローグ
 ワーグナー: 楽劇《トリスタンとイゾルデ》より 前奏曲と愛の死
 ウェーバー: 歌劇《オイリアンテ》 作品81 序曲
 ワーグナー作曲(マイヤー編) 《パルジファル》組曲

 ウェーバーの流れを汲む歌劇だと云ふのがよくわかる《吸血鬼》。地底の王樣との結婚を強いられる娘の母親の恐怖を描いたモノローグ、メゾソプラノの藤村さんが實舞臺では決して歌はない美しいイゾルデ、亡靈の出現する歌劇序曲、そして、パルジファル!
 2006年のバイロイトの舞臺を思ひ浮かべ乍ら聽き入ることができた秀逸な演奏。マイヤーの指揮は疾風樣式で滯ることなく、ぐいぐい真ッ直ぐと引ッ張るので緊迫感に溢れてよい。但し、《トリスタン》は1953年のフルヴェン、フィルハルモニアに慣れ親しみ過ぎたので、テムポや捉へ方に物足りなさを感じることもあるが、現代的なので、唯重いだけの演奏より格段によい。また、終演後のカーテンコールでも終始にこやかな藤村さんであつた。

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