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2014年1月 9日 (木)

70人

 5日迄、伊勢丹新宿店の7階、催事場では「アートのチカラ」と題し、新春を言祝ぐ若手アーティストのWAがあつた。70餘名の20代、30代の畫家の作品ばかりを集めた、とても意欲的な展覧會であつた。入口には色紙大の正方形の同じ寸法で描かれた作品がずらりと並び、個性の違ひが立ち所にわかるやうになつてゐて、とても親切。そして、奧へ進むと各作家の作品がそれぞれ並べられてゐるのだ。

 この中で、まだ藝大二年生と云ふ古家野雄紀さんの作品に吸い寄せられるやうにして見入つてしまつた。群集が渦巻きを描いてゐるものと、獅子舞なのだが、明るい人物を盛り上がった金色で縁取りしてあるのが、華やかでゐてとても新鮮。何だか、わくわくして來るだけでなく、ホッとさせるものがある。金の縁取りが少し、キーヤンの雰圍氣に似てるのかも知れない。

 同じ日本畫でも關谷 理の作品は細密なアルプスは「アイガー」であつたり、「富士」であつたり、根ッから山好きな山男なのではないかと思はせる強い力を感じた。山に對する畏敬や憧れすら畫面から感じられる。

 そして、もう一人、みやじまゆういちの作品は、絹谷幸二のやうな色使ひ乍らも、もっとポップで平面的な意匠に拘りがある。「猫の額」と題した作品は一瞬單なる風景畫なのだが、よくよく見るとその景色は猫の額の上であつたり、ぬいぐるみが耳にイヤホンをした「睡眠學習」など、見てるとふと微笑みが溢れる。

 他にも意欲的な作品が多かったが、力みすぎて疲れるもの、技巧に走るもの、その色々さが樂しい展覧會であつた。

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