« アバド | トップページ | ガン附 »

2014年1月27日 (月)

戰車大隊

 テミルカーノフ指揮、サンクト・ペテルブルグ・フィルのマラ2を聽いた。我々にはムラヴィンスキイ指揮、レニングラード・フィルの名前の方が親しみがある。

 露西亞人のマーラーが一體どうなるのか、想像付かなかつたが、初ッ端から、重々しく泥臭い露西亞ぽさに溢れ、ジューコフの戰車大隊が突撃して來るやうな迫力な上、ロッケット砲・カチューシャの波状攻撃を受けたやうな衝撃的な演奏であつた。75歳の指揮者がどうして、これだけのものを引き出せるのか不思議。

 併し乍ら、最少音のpppがない代はりにfffffまである感じで、全て音が大きく、獨逸のオケに慣れた耳には洗練さは微塵も感じないが、壓倒的な力に平伏してしまつた。獨唱の森麻季と坂本 朱も、露西亞ぽい母音を強調した發音と間合ひでぴたりと嵌り、これにも吃驚。それでゐて、オケには全く気負ひと云ふものがなく、いつも通りに演奏してる餘裕すらあった。

 期待はしてなかつたので、久し振りに背中がゾクゾクするやうな感動を覺えた。

|

« アバド | トップページ | ガン附 »