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2014年2月28日 (金)

誕生日會

TanjoubikaiPresento ヒゲ25周年に氣をよくして、50歳を祝ふ誕生日會を今朝でワインと共にした。

  四季桜 大吟醸「聖」5BY(1993年産)一升瓶
  2001 コルトン・シャルルマーニュ(2本)
  1998 カミュ シャルム・シャムベルタン(2本)
  1967 シャトー・ピション・ロング・ヴィル・バロン(1本)
  1964 シャトー・ピション・ラランド(1本)
  1989 シャルツホーフベルガー・トロッケンベーレンアウスレーゼ(1本)

 自分の大のお氣に入りで、然ももう手に入らないものが多數。不良在庫でもあつた譯だが、すき燒竹定食に合はせて頂いた。ワキュートレーディングのWAQさんが、ブランマッシュルームとブラウンギガマッシュルームをご提供下さり、椎茸の代はりに炊いたがなかなかの美味であつた。
 その他、色々と工夫を凝らした料理が活き、ワインにとても合つた。お祝ひの品も澤山頂きご滿悦。50年に一度切りだとご容赦ください。

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2014年2月27日 (木)

石版畫

 シロタ畫廊に「山田彩加展 -命の繋がり-」を觀に行く。銀座七丁目のヤマハの裏で、店からも近いので時折尋ねる版畫專門の畫廊。
 巴里留學時代の小振りの石版畫(リトグラフ)から、150X250糎の大判の大作まで、繊細な筆使ひで黒ぽい畫面に、女性の顔、鏡冩しの懐中時計、動物などが浮かぶ。よく見ると背景も唐草や波模樣などであつたり、細かく描き込んでゐる。私の好きな「絲」も小振りの額になると、また印象が一新する。女性の顔を描いたものが一番人氣だと云ふ。
 日本では石が手に入らず、アルミ板に直接描くのださうだ。巴里での作品は石版故、なにか柔らかい感じがする。大判のものは何枚かを摺り、接合させたものだが、刷り上がりの色が違つたり、かなりたいへんであらうことは分かる。たいへんな根氣のいる仕事なのは確か。一作に一年以上かかるだなんて、敬意を表す以外にない。
作家ご本人は長身の清楚な方であつた。

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2014年2月26日 (水)

家族で

Musasi1 家族だけで祝ふ50歳の誕生日は東京スカイツリーの地上345米の天望デッキに在るレストラン634(ムサシ)。
 豫約は一箇月から行ひ、一週間前に確認の電話を受け、一時間前に四階で手續きをして、昇降機の切符(別料金)を受け取り、真ッ直ぐに昇る。そして、改めて445米の天望回廊への切符を買ひ、別の昇降機で昇ると其処には緩やかに登る回廊が在る。丁度、日も落ちて、黄昏から夕闇の迫る幻想的な世界の中、雲に隠れて丹澤以西の富士山は見えなかつたが、筑波山や隅田川の橋たち、荒川、房総半嶋、東京タワーなどよく見える。
 すると、もう程よい時間となり、昇降機を下りると丁度十分前となり、レストランへ。シャムパーニュ、白二種、ロゼ、赤ワインのグラスワインコースを定食と共に頼み堪能した。半世紀の記念となつた。


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2014年2月25日 (火)

誕生日祝ひ

Mikuni 誕生日の日は丁度、レス協総會があり、そのまま後夜祭でオテル・ド・ミクニへ。
 風邪でまだ咳は出るし聲も枯れてマスク常用ではあるが、久し振りに正統派 佛蘭西料理を堪能。特に主菜の一皿。仔牛のフィレ肉のロティと北海道 新篠津産 雪原アスパラにペリゴールの黒トリュフの香りが素晴らしかった。自分のために開いてくれた誕生日祝ひだと勝手に思つた。 

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2014年2月24日 (月)

 文樂二月公演第三部は辯慶一度の戀の後日談と頼朝と義經の不和を扱つた《御所櫻堀川家討》。三輪大夫はビブラートを効かせて朗々と語るが、奧の英大夫はどうも寝てしまつた。團七の三味線もいつもと何か違つて不自然に感じた。
 後半は狐が舞ふ《本朝廿四考》ではベタな嶋大夫の切り場後、呂勢大夫と清治のコンビで〈奧庭狐火の段〉。こちらは冴えた亘った三味線に呂勢大夫の語りがよく、程良い緊張感に、藝達者な勘十郎の見事な狐と八重垣姫の狐憑きの舞が素晴らしかった。これが、玉女だと動きが硬いので、當代一の勘十郎だと安心して觀られる。

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2014年2月21日 (金)

猿回し

 文樂二月公演の第一部は《七福神寶の入船》と云ふ七福神の隠し藝大會。そして、《近頃河原の達引》の〈四條河原の段〉では、よく知つてゐる鴨川の畔が舞臺となる。文字久大夫はもう少し情が語れるといいのだが、今一歩と云ふところ。
 そして後半、〈堀川猿廻しの段〉で住大夫が登場。聲色の分け方は相變はらず的確で、人形を見てゐるだけで、誰が語つてゐるか自然に解るのはさすが。併し乍ら、聲に張りがなく、往年の勢ひがない爲、こちらの集中力が續かず、つひ寝入つてしまつたのが口惜しい。勿體なかつた。何時までもお元氣でゐて欲しい。

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2014年2月20日 (木)

お染久松

 誕生日を迎へて、五十路になつた。生憎の風邪引きで、熱はないもののまだ聲が出ない。

 二月の文樂公演、第二部はお染久松の物語なので頭と最後にお染と久松を使つた「染模様妹背門松」。

 上段の「油店の段」では、咲甫大夫がすっきりと始め、切は咲大夫が話藝で樂しませると云ふよりはガチャガチャして單に下品なチャリ場となり、まるで吉本の新喜劇のやうであつた。「生玉の段」は睦大夫、芳穂大夫が成長して、声が通るやうになつた。「質店の段」は大嫌ひな千歳大夫であつたが、このところ、かなり上達した氣がする。相變はらず、がなり立ててはゐるものの、最後まで聲も枯れず、きちんと語ってくれたのだ。
 そして、「蔵前の段」では、藤藏の三味線は切れはあるものの、餘りに元氣がよすぎて、文字久大夫には全く合はない。ふたりの息が合つてないのが殘念。

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2014年2月19日 (水)

ケナークラブ

Kenner216 日曜日のケナークラブワイン會は18名と少なかつたが、着席で和気藹々とした雰圍氣の中、料理と共にドイツワインを頂けたのは、赤坂に在るドイツワインバーゆううん

 サントリーホールの歸へりに一杯ドイツワインを飲むのに丁度よい店。今回はカウンターを使はずに全員着席ができ、4種のワインの内、新しい交配品種カベルネ・クビン(Cabernet Cubin)が、色も濃く(日照量の少ないドイツでは中々色附かなかった)、澁味は大人しく、重すぎず、パスタや豚ほお肉の赤ワイン煮込みにとても合つた。

 本來は會長がミニセミナーをする筈であつたが、雪のため大阪から上京できず、急遽、昨年のドイツフェストのクイズを出して盛り上げた。案外好評であつた。

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2014年2月18日 (火)

大雪

 日曜日の朝、先週に引き續き雪掻きで、満身創痍の筋肉痛。この間の倍はあったと思ふ。午前中には、我が家の前の歩道だけ乾いた。先週は次女が、今日は長女が手傳つてくれたお蔭だが、雪のため、かみさんたちは日曜日歸宅できず、吃驚。昨夜は家族全員が揃ひほッとした。

 山梨では、ビニールハウスが潰れ、葡萄農家が心配。まだ、孤立した家もあると云ふ、一時も早い復旧を望む。

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2014年2月17日 (月)

日本畫教室

 東京藝術學舎で短期集中型の日本畫教室があり、本日10時から申込開始で、先程まで、メールを讀んだり、事務仕事をして、やっとサイトを開いた10時50分には既に滿席。しまッたと思ふ時は既に時遅し。そんなに人氣があるとは露知らず。口惜しい。

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2014年2月14日 (金)

1796767_694403773937302_202258765_o 先週の雪は東京とは思へない程、激しかった。一時吹雪いてもゐた。午前中、そして夜の内の雪掻きをして筋肉痛に。
 その雪の中、友人家族と食事に出掛け、久し振りの語らひは樂しかったが、行き歸りがたいへんであつた。

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2014年2月13日 (木)

卓子調整

Tableware1Tableware2 招待券を頂いた「テーブルウェア・フェスティバル2014」~暮らしを彩る器展~を觀に、東京ドームへ。
 國内特集「新生・染付と青の食卓~伊万里・有田焼~」の中に、李荘窯さんを發見。磁器の重箱と水色のクロスが初夏の清々しさを演出し、食欲をそそる食卓となってゐた。

 主要展示となるテーブルウェア大賞の内、コーディネイト部門は、それぞれの設定で、考へ抜かれた食器を選び、その場に相應しいおもてなしの雰圍氣に溢れてゐる。さすがと唸るものもあれば、コテコテでやり過ぎだと思ふもの、または実際には揃へることが難しいのではと疑問符も附くものもあつた。

また、「彩りの暮らし」コーナーでは、「テーブルセッティングによる食空間の提案」と題し、著名人によるコーディネイトがあり、その人物、人柄を彷彿とさせる個性溢れる展示が面白かった。そして、HARIOの硝子楽器の演奏もなかなかのもの。併し乍ら、木製でないので重くはないのか、一寸心配になつた。

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2014年2月12日 (水)

下見

 Beginngsの企劃の下見に氷雨の中、茅場町のアカデミー・デュ・ヴァン以來の友人の店「和食処 徳竹」へ。晝食時の忙しい時間であつたにも拘はらず、大歡迎してくれ、次回の會の主旨や人數など傳へた。

 自分は「牛すじ丼定食」をいただいたが、ドミグラスの味はひに半熟玉子が絶妙に合ひ、葱が強弱を附けて美味であつた。友人は野菜中心のものを頂き、ふと回りを見回せば、女性客ばかりであつたのも納得。生憎と冩眞なし。

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2014年2月10日 (月)

新しいモーゼルワイン

2014020316250000 知人がが直輸入を始めたドイツワインの試飲會があった。その醸造所の最高級のワインのひとつ下のクラスを中心としたもの。普段飲みと云ふよりは、何かの時に開けたい、そんなワイン6種類の印象。

1. ベルンハルト・アイフェル醸造所の2012年トリッテンハイマー(村)・アポテーケ(畑)・リースリング(品種)・シュペートレーゼ(遅摘み)・トロッケン(辛口)は、南洋系の果実の香りに溢れ、優しい酸味でとても華やか。女性醸造家故か?自分のモーゼルのイメージとは違ふ。食事に合ひさうなワイン。自宅で飲むドイツワインは、QbAかカビネット級なので、アルコールを高く感じるが、南の辛口ワインに慣れてゐる人にはどうと言ふことはないだらう。

2. マルティン・ミュレン醸造所の2011年クレーヴァー・パラディース・リースリング・シュペートレーゼ・トロッケンは、熟したパイナップルのやうな香りは貴腐葡萄が混ざってゐるからだらうか、'11年の所為か酸味は優しいがしっかりとして、モーゼルらしい輪郭があり、飲み応へのするワイン。料理なしの単体でもよい。また、昔の地圖をあしらったエチケット(ラベル)も素敵。

3. マルティン・ミュレン醸造所の2012年トラバッヒャー・ヒューナーベルク・リースリング・シュペートレーゼ・トロッケンは、仕入れ値が高いと云ふのは、しっかりと味はひに反映されてをり、緑な葉の感じが前面に出て、若々しい酸味と重心の低いどっしりとした味はひ。5年後に抜栓して飲んでみたい。ご進物によいかも知れない。

4. ファルケンシュタイン醸造所の2012年ニーダーメニンガー・ゾンネンベルク・リースリング・シュペートレーゼ・ファインヘルプ(半辛口)は、ザールらしく主張の激しくない、おとなしい果実香とミネラル感、溌剌とした酸味とあとからじんわり来る甘味が素朴でおいしい。アルコール度数10.5%も飲みやすい要因のひとつだらう。自分好みのほっとする味はひ。

5. ファルケンシュタイン醸造所の2011年ニーダーメニンガー・ゾンネンベルク・シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)・シュペートレーゼ・トロッケンは、ドイツ、特にバーデンの赤ワインとはかけ離れた造り。瑞々しさときめ細かなミネラル感に、がっつりとした酸味。色が薄く酸味の強い、はっきりとした輪郭の昔のドイツの赤ワインを彷彿とさせる。バリックを多用した今の風潮に媚びない、孤高な感じがとてもよい。

6. ファルケンシュタイン醸造所の2012年ニーダーメニンガー・ホーフベルク・リースリング・アウスレーゼ(房選)は、おとなしい個性ではあるものの、控えめな果実香にミネラル感がザールを主張し、しっかりとした酸味と完熟葡萄に由来する甘味の釣り合ひが素敵。人によっては、甘いと云はないかも知れないが、費用対効果に優れ、満足度も高いので、数年たってから飲んでみたい。

これからヴァインベルクのHPでセット販賣、バラ賣りがされる。
ドイツワインに馴染みのない人で存分に楽しめる味はひばかりなので、是非!

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2014年2月 7日 (金)

木版畫

2014020215060000  「江戸の會」で世繪と新版畫の蒐集家、土井利一さんと、木版畫の彫師であり摺師である、朝香元晴さんのお話を聽いた。
 浮世繪は絵師、彫師、摺師、版元の四者の共同作業であり、初摺りと後摺りでは、圖柄に省略があったり違ふという。貴重な版木は表裏を使ふだけでなく、一面削って再利用したこと、自分の手に合はせて専用の鑿(ノミ)を誂へること、馬楝(バレン)1つで14万円もすることなど、職人の腕を支へる道具も高價だと初めて知つた。

 目の前で掘る、摺る實演は迫力がある。ご本人は1粍に6本しか掘れないけど、名人は7~8本も掘れるので、繪師では描き切れない髪の毛一本も表現できるのだとか。天晴れ日本の傳統技術。

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2014年2月 6日 (木)

光の音

 粟津畫廊に「中神敬子個展 光の音」を觀た。土耳古や希臘の風景を日本畫にしてゐるのも珍しいが、軸装作品もあり實に愉快。最後まで手仕事でなく、総裏打ちは機械だと云ふのがとても殘念。それでも、回教寺院の在る土耳古の知らない街の繪が筋入表装してあるのはとても氣に入った。そして、自身で絹本本紙も染めてゐると云ふ菊圖も、一見江戸時代よりも前に描かれたかのやうな古びた雰圍氣を醸し出してゐるが、どっこい現代作家だと云ふのが面白い。

 繊細な筆使ひで、地中海の熱い光と空氣感を描き出してゐる。がっちりとした構圖がいいのであらうか。院展系だと云ふのも納得する描き方。

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2014年2月 5日 (水)

枝折

 「枝折」とは、本に挟む「栞」の語源で、山道を歩く際に枝を折り、道標にしたことに由來。藝大日本畫專攻二年生の仲間展「しおり」を觀に、江戸川橋のGallery NIWへ。ファミマの先を左折と地圖にあつたが、細い路地を見落とし先まで行ってしまひ、かなり迷った貸畫廊。

 此処には、古家野雄紀さんも參加してをり、入口の小部屋の壁三面に展示してあつた。各作家が丸面に描いたものの他、從來と同じ正方形や縱長の群像作品や、新しく描いたと云ふ屏風繪など。初期の作風だと云ふ、より日本畫の技法に近いものに比べると、現在の人物の金枠が少し盛り上がった作品の方が、煌びやかで元氣があつて面白い。而も、クリムトの「接吻」を思ひ出させるのだ。中には、正月に伊勢丹で觀たのと同じやうな螺旋群像に「八犬」と云ふ題があり、これは犬が八匹隠れてゐると云ふ。

 同じ下繪の螺旋群像構圖でも、描かれる人物の服の色が違ふため、全く別物に見えて來るから不思議。基本的に赤系統と青系統の色しか入つてゐない筈なのに、雰圍氣ががらりと違ふ。七月にも個展を開くと云ふので、今後が實に樂しみ。

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2014年2月 4日 (火)

重ねた線

 眠氣冷ましの畫廊巡りで、最後に立ち寄った枝香庵では、「坂本匡之個展 モノガタル」の最終日。作家さんは個展の前に交通事故に遭はれたとのことで、松葉杖。

 PCの畫面では、目の荒い和紙のやうだが、實際には油彩とテンペラで糸のやうな無數の線を描き重ねた作品で、立體感がある。絵の具の色も3色とか、かなり絞ってゐるらしい。面相筆は耐久性がないらしく、形状記憶合成繊維の細筆で描いてゐると云ふ。而も、これだけ重ねて極細の線を描くのに、さぞかし長い時間息を止めて描くのかと思ひきや、結構鼻歌交じりに樂しく描くと云ふ。見飽きることのない奧行きのある世界觀が面白かった。 

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2014年2月 3日 (月)

奇想

 朝會の午後は眠くなるので、眠氣冷ましの畫廊巡り。最初に訪れたのは銀座のスパンアートギャラリーの「奇想の少女或ひは少年」と云ふ組(グループ)展。決して王道ではない、社會的少數者に寄り添つた感じを受ける、少年&少女の繪。繪の中に無限の若さを封じ込めた故に、生死をも考へさせられる。單に挿繪のやうなものから、作者の壓倒的意思を感じる作品まで、かなり差はある。

 寝臺の上で寝具からはみ出す上半身と無造作な腕が淫靡な油繪の少年像が目を惹いた。甲秀樹と云ふ作家さんの描いたもので、人形作家でもあるらしい。此処に描かれてゐるのは、無邪氣に寝てゐる、か弱い少年だからこそ、そこには拭い去れないエロスが漂ひ、耽美でゐて、囲はれ者のやうな印象が強い。觀る人、それぞれに物語が綴れさうだ。
 或る意味、とても不健康な感じが、逆に溢れるばかりの輝きを與へ、永遠の若さとか、その隣合はせた死をも感じさせてくれる。とても氣に入つた。

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