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2014年2月 4日 (火)

重ねた線

 眠氣冷ましの畫廊巡りで、最後に立ち寄った枝香庵では、「坂本匡之個展 モノガタル」の最終日。作家さんは個展の前に交通事故に遭はれたとのことで、松葉杖。

 PCの畫面では、目の荒い和紙のやうだが、實際には油彩とテンペラで糸のやうな無數の線を描き重ねた作品で、立體感がある。絵の具の色も3色とか、かなり絞ってゐるらしい。面相筆は耐久性がないらしく、形状記憶合成繊維の細筆で描いてゐると云ふ。而も、これだけ重ねて極細の線を描くのに、さぞかし長い時間息を止めて描くのかと思ひきや、結構鼻歌交じりに樂しく描くと云ふ。見飽きることのない奧行きのある世界觀が面白かった。 

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