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2014年2月 3日 (月)

奇想

 朝會の午後は眠くなるので、眠氣冷ましの畫廊巡り。最初に訪れたのは銀座のスパンアートギャラリーの「奇想の少女或ひは少年」と云ふ組(グループ)展。決して王道ではない、社會的少數者に寄り添つた感じを受ける、少年&少女の繪。繪の中に無限の若さを封じ込めた故に、生死をも考へさせられる。單に挿繪のやうなものから、作者の壓倒的意思を感じる作品まで、かなり差はある。

 寝臺の上で寝具からはみ出す上半身と無造作な腕が淫靡な油繪の少年像が目を惹いた。甲秀樹と云ふ作家さんの描いたもので、人形作家でもあるらしい。此処に描かれてゐるのは、無邪氣に寝てゐる、か弱い少年だからこそ、そこには拭い去れないエロスが漂ひ、耽美でゐて、囲はれ者のやうな印象が強い。觀る人、それぞれに物語が綴れさうだ。
 或る意味、とても不健康な感じが、逆に溢れるばかりの輝きを與へ、永遠の若さとか、その隣合はせた死をも感じさせてくれる。とても氣に入つた。

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