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2014年2月 6日 (木)

光の音

 粟津畫廊に「中神敬子個展 光の音」を觀た。土耳古や希臘の風景を日本畫にしてゐるのも珍しいが、軸装作品もあり實に愉快。最後まで手仕事でなく、総裏打ちは機械だと云ふのがとても殘念。それでも、回教寺院の在る土耳古の知らない街の繪が筋入表装してあるのはとても氣に入った。そして、自身で絹本本紙も染めてゐると云ふ菊圖も、一見江戸時代よりも前に描かれたかのやうな古びた雰圍氣を醸し出してゐるが、どっこい現代作家だと云ふのが面白い。

 繊細な筆使ひで、地中海の熱い光と空氣感を描き出してゐる。がっちりとした構圖がいいのであらうか。院展系だと云ふのも納得する描き方。

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