« コレド室町3 | トップページ | 獨逸男子會 »

2014年3月27日 (木)

歌曲の夕べ

Kioi 毎年、欠かさず聽き續けてゐる「藤村實穂子 リーダーアーベント」も、今年で4回目となる。會場はいつもの紀尾井ホールだが、今回はS席が取れずA席二階左横、舞臺上。袖からの入りが見えない席だが、距離感が違ひ、ぐっと近い。

 今回はリヒャルト・シュトラウスとマーラーの《子供の魔法の笛》より數曲と後期浪漫派に絞つてゐて、時代の空氣なのか、作風もどこか似たところがある。マーラーの第7曲〈原初の光〉は、交響曲第2番の第四樂章にそっくり取り入れられ管絃樂伴奏となつてゐる爲、獨奏樂器が洋琴伴奏ではどうなるのか、よくわかった。そして、〈この世の生活〉と〈魚に説教するパドゥアの聖アントニウス〉も何某か2番に使はれてゐる。普段何氣に聞いてゐる交響曲の原型を垣間見られたのがとてもよかった。
 廣瀬大介さんがプログラムの中で、藤村さんを「求道者」と読んでゐる通り、毎回工夫が凝らされた選曲や演出には舌を巻く。今回の伴奏もヴォルフラム・リーガーで、丁寧な彈き分けがまた、曲を盛り上げてくれた。

|

« コレド室町3 | トップページ | 獨逸男子會 »