一時休業
本日より8月24日(日)まで、館内耐震工事の爲、すき焼今朝は一時休業致します。
皆様にはご迷惑をお掛け致します。
ご理解、ご了承くださいませ。
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先週、柴田悦子畫廊に「森田晴樹展」を觀た。ご縁がなく手にすることはなかつたが、濃い墨を背景にぼんやり花にだけ光の焦點が當てられたやうな獨特な形式が美しい。墨と金しか使つてゐないのではないか。今回はそれに螢も飛んでゐたのが如何にも清々しい初夏を思はせる。また、どんと真ん真ん中に花が來る從來の作風ばかりか、背景の黒部分が多く、左右に花を配置した作品もあつた。これは初めてである。
ご年配の作家さんだと聞き及んでゐるが、常に進歩してゐるのだ。自分も見習はねばなるまいて。
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椿ギャラリーに行く爲に京橋で降りたが、凄い變はりやうで驚いた。奧の小さい方の場所で、「武田史子展」を觀た。新作なのであらう、1/30など、第一刷ばかりが並ぶ。濃淡のくっきりとした植物の靜物畫が多いが、細かい線が丁寧で、僅かに色が入り、靜謐感が抜きに出た美しさ。暫く見入つてしまつた。
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このシーズン最後のオペラ公演はリヒャルト・シュトラウスの《アラベッラ》。
緻密で濃厚な音の塊に煌びやかさが加はつたシュトラウスらしい、親しみ易い内容で、ホフマンスタールとの最後の共同作業作品。近年レパートリー化してきた。但し、《薔薇の騎士》のやうな豪華さや可憐さがなく、音樂的にも素晴らしいアリアがあるでなし、よくできてゐるが耳に殘らない。
2010年に初演した時と同じフィリップ・アルローの演出は曲線と青を全面に押し出し、陳腐な森英恵の衣装が全くウィーンを感じさせないのが今更乍ら殘念。
その上、小粒な歌手たちのアンサンブルはオケの大音響に負けがちの中、マンドリカ役のヴォルフガング・コッホだけが堂々とした低音を響かせてゐた。
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新國の歌劇季節も六月で終はり、七、八月はお休みとなる。新演出の《カヴァレリア・ルスティカーナ》と《道化師》はシチリアに在る古代羅馬の圓形劇場遺跡にしてあるので、街並みはないが、何とも南伊太利の風情があつてよい。
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今年の東京ドイツワイン協會の目玉行事、「ドイツワインフェスト」は第十回を數へ、大使館内のアトリウムホールをお借りすることができ、然も大使主催のセミナーや和食もご準備下さったので、單に17種類飲むのではなく、それぞれの相性を樂しむことができた筈である。
いつもはお客さんでお氣樂なのだが、今回は裏方で料理の選擇を手傳つた。案外融通を利かせてくれた爲、とても助かり、新任大使フォン・ヴェアテルンさんも大喜びであつた。
銀座の屋上庭園枝香庵でのART TO HEART VOL.5 -東日本大震災チャリティー企畫-を觀る。かなりお手頃價格からそれなりの作品まで色々あつた。葉書や扇子に、似顔繪をその場で描くなんて云ふのもあり、面白い。
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デジタルクリエーター23人展へ行った。末廣町に在る千代田區の廢校を利用した美術展示場、3331 Arts Chiyodaと云ふ建物の地下。昔は教室であつたことが直ぐに判るやうな施設だが、其処に若手23人のデジタルアート作品が並ぶ。
鉛筆で精密な原畫を描いてから、それをスキャナーで讀み込み、コムピューター上の畫面で色附けをして行くのだと云ふ。水彩調のものであつたり、漫畫や劇畫のやうな感じであつたり、それぞれの個性が出てゐて面白い。過去2年位見てゐる人は垢抜けてゐたり、進歩が垣間見られて樂しかつた。
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五月の文樂公演第二部は《女殺油地獄》。しょうもない放蕩息子、河内屋與兵衛が金の無心から、殺人に至り、油壺が轉がり、油まみれとなって、滑って滑っても尚、包丁を振り回して豐嶋屋お吉を殺してしまふ物語。前の歌舞伎座で仁左右衛門が一世一代の舞臺が忘れられないが、人形では勘十郎の與兵衛の切れ味のある演技が秀逸なのだ。
そんな酷い奴なら愛想を尽かされる筈なのに、きっとどこか憎めない次男坊なのであらう。遊女に入れあげるだけでなく、お金欲しさに殺人に至ってしまふ憐れさ、安易さに呆れるが、一歩間違へば、誰でもさう云ふことになりさうだと云ふのが恐怖なのだ。とてもよかった。
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