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2014年6月10日 (火)

 このシーズン最後のオペラ公演はリヒャルト・シュトラウスの《アラベッラ》。
 緻密で濃厚な音の塊に煌びやかさが加はつたシュトラウスらしい、親しみ易い内容で、ホフマンスタールとの最後の共同作業作品。近年レパートリー化してきた。但し、《薔薇の騎士》のやうな豪華さや可憐さがなく、音樂的にも素晴らしいアリアがあるでなし、よくできてゐるが耳に殘らない。

 2010年に初演した時と同じフィリップ・アルローの演出は曲線と青を全面に押し出し、陳腐な森英恵の衣装が全くウィーンを感じさせないのが今更乍ら殘念。

 その上、小粒な歌手たちのアンサンブルはオケの大音響に負けがちの中、マンドリカ役のヴォルフガング・コッホだけが堂々とした低音を響かせてゐた。

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