2014年1月21日 (火)

櫻鍋と葡萄酒の會

Nakae2 Beginnings主催、日本再發見プロジェクト「モノがたり」Vol.11では町歩きの後、吉原大門の中江で櫻鍋を食した。と云ふものの、自分は準備で先に現地入りする爲、町歩きはできず。音場を探り、疊座敷で一番響くには卓子の上に載せるとよいと分かり、下準備。ワインの抜栓など、準備はきちんとやらねばならない。

 この日、お聽かせしたのは、新年會と午年に掛けて、
 ストコフスキイ指揮、フィラデルフィア管の《越天樂》、 Nippon Victor RL21A (14142B)、1934年11月12日録音。
 リパッティ(洋琴)、ショパンの《華麗なる圓舞曲 變イ長調 作品34の第1》、Columbia LX1032B (CAX10027-2) 1947年9月24日録音。
 クライバー指揮、伯林フィル、スッペの《輕騎兵》序曲、Supraphon F22212 (018920, 018921) 、1933年1月28日録音。

 大正13年の建物故にか、昭和初期の世界へ一氣に移行した。

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2014年1月10日 (金)

櫻鍋

 來たる平成26(2014)年1月19日(日)17時より、吉原大門、土手の「櫻鍋中江」で《櫻鍋と葡萄酒の會》を開く。まだ、二階大廣間は埋め尽くす程人は集まつてをらず、ご興味ある方は連絡を呉れたし。

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2014年1月 6日 (月)

聽き初め

 明けましておめでたうございます。本日より通常營業です。
年初めに學生さんを招いて、蓄音機でワルターのマラー9番。家族も出かけてゐるので、大きな音で掛けられた。すると、1938年1月16日の維納、樂友協會の大ホールにゐるやうな臨場感が出現。實況録音の言はれを知ると悲し過ぎるのだが、色々と考へさせられる素晴らしい演奏。よい一年となりますやうに。

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2013年11月25日 (月)

和敬塾

 レス協で福岡へ行ったり、羽田空港で會議したり、すきや連で横濱へ行くなど、この秋は忙し過ぎた。そろそろ文章綴りも再開しよう。

Wakeijuku 11月21~23日の三日間、目白に在る舊細川侯爵家の館での企劃で蓄音機を掛けて來た。紳士淑女の集まりに色を添へることができた。昭和の初めの建物は何か懐かしい感じがするのだ。
 主役は平野真敏さんのヴィオラ・アルタなので、自分の蓄音機は飽くまで添へ物であり、餘り音が大き過ぎてもいけないので、卓子を前後したり、中針から細針に變へてみたり、邪魔しないけれど、存在感のある音を響かせることができた。

 因みにこの和敬塾は學生寮なのだ。ジャージ姿のお兄ちゃんたちが歩くその奧に、ひっそりと洋館が建つてゐる。


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2013年5月30日 (木)

永々棟

5 京都での蓄音機を鳴らして來た。日曜日の午後は平野の家、わざ 永々棟の2階座敷。大正15年に建てられた木造建築、日本畫家、山下竹斎の邸宅兼アトリエを數寄屋大工の棟梁、山本 隆章さんが修復し、京都の文化の爲に役立てたいと活動されてゐる。

 こちらでは題して「みんなで樂しむ蓄音機コンサート」。普段と違つて、ご年配者と幼兒が多いので、できるだけ耳に心地よく、誰でも聞いたことのあるやうな曲を選んだ。

Di Capua: O sole mio
カプア: 〈オー・ソレ・ミオ(私の太陽)〉
Enrico Caruso (T.) with Orchestra カルーソー(テノール)
◎Electrola DA103 (A17124-1) 1916年2月5日吹込

Rimsky-Korsakow / Kreisler: Chanson Arabe from „Scheherazade“
リムスキー=コルサコフ(クライスラー編曲): 交響組曲《シェヘラザード》より〈亞剌比亞の歌〉
Freitz Kreisler (Vln.), Pasternack String Quartet クライスラー(ヴァイオリン)
◎Victrola 706B (B-26425-3) 1922年4月24日吹込

Puccini: Un bel dì, vedremo (Madame Butterfly)
プッチーニ: 歌劇《蝶々夫人》より〈或る晴れた日に〉
Amelita Galli-Curci (S.) with Orchestra ガリ=クルチ(ソプラノ)
◎Electrola DB261 (2-053208) 1922年9月20日吹込

Frank Churchill, Leigh Harline, Paul J. Smith: „Dig-Dig-Dig“ and „Heigh Ho“ (Disney's “Snow White and the Seven Dwarfs”)
アニメ映画《白雪姫》より 〈うんと掘れ掘れ!〉 と 〈ハイ・ホウ!〉
◎Nippon Victor S-19A (45-5098A) 1937年録音

Dukas: L'Apprenti Sorcier
デュカス: 魔法使いの弟子
Arturo Toscanini (Cond.), New York Philharmonic Orchestra トスカニーニ(指揮)、紐育フィル
◎HMV D1689 (6-0737/43) 1929年3月18日録音

Chopin: Valse No.1 "Grand valse brillante" Op.18
ショパン: ワルツ第1番 変ホ長調 作品18 〈華麗なる大円舞曲〉
Dinu Lipatti (Pf.)  リパッティ(ピアノ)
◎Columbia LX1341(CZX283-1B) 1950年7月9日録音

 小さな子たちは緊張の疲れかぐっすり寝て、氣持ちよかつたのであらう。ご年配者は懐かしい、懐かしいと言ひ、大きな音と伸びやかな響きに喜んでくれた。蓄音機とは何か理解してくれたであらう。是非、次回は1922年製のエラールと一緒に企劃してみたいものだ。


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2013年4月30日 (火)

ロイヤル

Royal 蓄音機のHMV最上機種ロイヤルと云ふのがある。英國グラモフォン社が國王ジョージ五世の即位20周年を記念して献上した爲、一機は今も英國王室にあるらしい。さうして、豫備に製作されたと思はれる一機を所有する知人を訪ねた。
 78回轉盤と針を持參して聽かせて頂かうと云ふ魂膽であつたが、ステレオLPからモノラルLP、78回轉の電氣再生後、蓄音機での聽き比べに。
 贅澤どころではなく、この上もない工夫され尽くした音響が素晴らしい。定位置のソファで耳を傾けると、目の前に維納の樂友會大ホールの20列目位の中央で聽いてゐるやうな臨場感には言葉を失つた。目から鱗が落ちるなんてものではなくて、今までの再生音樂に對する世界觀が瓦解した上、新たに構築され、まるで生まれ變はつたやうな心境であつた。
 然も、このロイヤルが最上級ではないのだ。EMGマークXを仙人掌(サボテン)の短い針で聽いた方が、どう考へても上なのには吃驚した。まだまだ、修行が足りないと實感。

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2013年4月26日 (金)

日本カフリンクス協會

Cuff_links 先日、日本カフリンクス協會総會が汐留の伊太利飯ラ・ベファーナであつた。和製英語のカフスボタンなら耳にしたことがあるかも知れない。シャツの袖口を留める装飾釦(ボタン)のことである。それを愛でる會故に、基本はお洒落な人の集まりで、樣々な分野の方々が揃ふ異業種交流會でもある。福岡、大阪、京都からも驅け附けた方もあり、20數名の紳士淑女が集まつた。

 自分も會員であり初めての出席だが、蓄音器演奏を依頼された。HMV102そのものだけでなく、78回轉盤が重く割れ易いので苦勞するが、弊社すき燒今朝から近いのでゴロゴロと引ッ張り持って行けた。
 會場となつたレストランは壁一面だけの開放空間故に巧く鳴らせなかつたが、それでも片鱗は樂しんでいただけたと思ふ。奇術もあり、その爲の音樂にも使用し、なかなかの大活躍。

 その上、ヒゲの所爲か期せずして「ベストドレッサー賞」を頂いた。副賞に極上ジャム、料理本、ストラップ等頂き、嬉しいことこの上なかつた。

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2013年1月25日 (金)

街歩き

Hantei_chikuonki Beginnings主催、日本再發見プロジェクト「モノがたり」第6回は、湯嶋、根津界隈の街歩きから始まった。舊岩崎庭園から根津神社へ解説附きで歩き、最後の目的地、木造三階建ての串揚げ所「はん亭」に到着し、いつものやうに蓄音器演奏。今回は木造の建物に合はせて、提琴特輯とした。

 ELGER: Salut d'Amour
 エルガー: 愛の挨拶
 Isolde Menges (Vln.), Elleen Beattos (Pf.)
 HMV D1313 (CC10978-2) 1927年録音

 SARASATE: Zigeunerweisen
 サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン
 Vasa Prihoda (Vln.), Otto A. Graf (Pf.)
 Deutsche Gramophon Gesellschaft 30016 (6331 GR, 6332 GR) 1935年録音

 DINUCU / HEIFETZ: Hora Staccato
 ディニク(ハイフェッツ編曲): ホラ・スタカート
 Ginette Neveu (Vln.), Jean Neveu (Pf.)
 La Voix de son Maitre DA1865 (OEA11167-1) 1948年8月12/14日録音

 京都の町屋に比べると、天井裏があり板の間に置いた所爲か、案外響いた。それでも、箪笥の上、棚の上、床に直接と色々試聽した結果、卓子の上がよいと判った。録音年代の違ひ、演奏者の違ひが少しは傳はつたと思ふ。30分と云ふ短い時間で、ポータブル蓄音器や針の話なども交へると三曲が精一杯。

 そして、今回は串揚げに日本のワインだけを合はずべく準備した甲斐もあり、きちんとワインの説明も添へてこちらの意圖も傳はり、和やかな會となつた。

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2012年11月 9日 (金)

河合塾エンリッチ講座

Kawaijuku 河合塾エンリッチ講座に招かれ、「100年前の音」と題して、蓄音機の講義を90分やった。
受驗生だからと云つて無理にレベルを生徒に合はせることなく、HMV194がいきなり出て來た譯ではなく、蓄音機の歴史から、円盤レコードや機械式吹き込み、マイクロフォンを使つた電氣録音へ、音の変遷を5曲を通じて感じても貰つた。

1. Verdi: Celesta Aida (Aida)
ヴェルディ:歌劇《アイーダ》より〈清きアイーダ〉
Enrico Caruso (T.), Salvatore Cottone (Pf.)
エンリコ・カルーソー(テノール)、サルバトーレ・コットーネ(ピアノ)
◎Gramophone Concert Record GC52369x VII (2873b) 1902年11月30日吹き込み

2. Brahms: Ungarische Tänze Nr. 5 g-moll
ブラームス:《ハンガリー舞曲集》より第5番
Fritz Kreisler (Vln.), Haddon Squire (Pf.)
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)、ハドソン・スクワイアー(ピアノ)
◎HMV07966 (A-0753) 1911年11月6日吹き込み

3. Beethoven: Symphonie Nr. 5 c-moll
ベートーヴェン: 交響曲第5番ハ短調《運命》 作品67より冒頭面
Arthur Nikisch (Dir.), Berliner Philharmonisches Orchester
アルトゥール・ニキッシュ(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
◎Monarch Record Gramophone 040784 (1249) 1913年11月10日吹き込み

4. Wagner: Vorspiel zum 3. Akt aus „Lohengrin“
ワーグナー: 歌劇《ローエングリン》より第3幕への前奏曲
Karl Böhm (Dir.), Sächsische Staatskapelle
カール・ベーム(指揮)、ザクセン歌劇場管弦楽団
◎Electrola DB5554 (2RA4391-1) 1939年録音

5. Puccini: Nessun dorma! (Turandot)
プッチーニ: 歌劇《トゥーランドット》より〈誰も寝てはならぬ〉
Beniamino Gigli (T.), Stanford Robinson (Cond.), Philarmonia Orchestra
ベニャミノ・ジーリ(テノール)、スタンフォード・ロビンソン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
◎HMV DB21138 (2EA 14232-1) 1949年10月録音

 一時間で區切り、質問の後にまた曲を掛けたので、かなりの好印象であつた。パワポの資料もよかったと聞いて、ほっとした。 電氣録音で格段に音が良くなったことを實感したとか、今後も殘して欲しいとか、MDなどと違ふなど、それぞれ感想文を書いてくれたが、案外きちんと耳を傾けてくれたことがわかった。通常10名前後のところ、70名近い人が參加してくれたので尚更嬉しかつた。

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2012年10月31日 (水)

入院

194inside 來週の講演前に、ゼンマイ原動機の分解點檢修理の爲、回轉盤下動力部分のみ入院中。
 11月6日(火)18:00~19:30、河合塾 池袋校西校舎別館 7E教室に於いて「音の傳道者 蓄音機で聽く100年前の音」と云ふ講演をやります。入場無料、申込不要ですので、もしも、お時間がございましたら、お出かけください。

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